伝統こけし、赤べこ郷土玩具を販売・通販します。ジェットリンクの民芸。

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ブラジル佐藤三治型だるま木地玩具タイトル
ブラジル佐藤三治型だるま木地玩具 作者: 山形県肘折温泉/鈴木征一
名称: 佐藤三治型だるま木地玩具 二個組
寸法: 大/約7cm、小/約6cm
素材: イタヤカエデ材/ロウ挽き無し
特典: ジェットリンク謹製ギャランティ木札付属
数量: 10組限定
日本製 / Made in Japan
頒価: 参考商品
頒期: 2016年7月29日(金)20:00頒布開始

※お願い)木地玩具は一点一点が職人の手仕事によって製作されるため、表情や彩色が見本画像とは異なります。上記の理由による返品・交換は対応致しかねますのでご了承願います。
五周年記念バナー
震災後2011年に始めた趣味のお店「MINGEI JETLINK/ジェットリンクの民芸」は、本年で五周年を迎えました。今後も本業合間の不定期頒布となりますが、東北の職人技による伝統な手仕事と温もりあるジェットリンクの郷土玩具を宜しくお願い致します。
2016年盛夏の候にお送りする「MINGEI JETLINK/ジェットリンクの民芸」新作は、山形県の肘折温泉地方で古くから伝統として受け継がれてきた木地玩具を紹介します。現在から時代を遡ること昭和40年代...肘折温泉商店街の老舗商店を解体した際に、店舗の軒下から明治期のこけしを始めとする木地玩具一式が発見され、こけし界ではセンセーショナルな話題となりました。発見された木製玩具の一つが、昭和7年に新天地を目指してブラジル移民した木地師 佐藤三治(明治30年生〜没年不明)が製作したと推定される伝・三治の達磨(だるま)型の木地玩具でした。この度、数少ない山形県の肘折系こけし工人 鈴木征一さんの手により「幻のブラジル三治だるま」こと、佐藤三治型だるま木地玩具が現代に蘇りました。日本が誇る職人技と懐かしさの中にも新しさを感じさせるジェットリンクの郷土玩具をお楽しみください。
肘折温泉の風景1
民芸品の製作風景バナー
2014年8月にJETLINK一行で山形県の肘折温泉を初来訪しました。朝6時半にJETLINKを出発、休み休み運転しながら日も暮れようとする16時頃にようやく目的地へ到着。日本有数の豪雪地帯で、かつては冬季から春が訪れるまでの数ヶ月間は交通機関が遮断され、陸の孤島とも秘境とも呼ばれた肘折温泉。東北の山深い温泉にもWi-Fiの電波が繋がる時代ですから、昔ながらの湯治場であった肘折温泉にも否が応でも近代化が進むことは止むを得ない状況ですが、温泉街の其処彼処では古きよき昭和時代の面影を残した美しい風景を目にすることができました。写真は、山形県最上郡大蔵村四ヶ村の棚田。「日本の棚田100選」に選ばれた風景です。夜になると棚田にイルミネーションが点灯され、「ほたる火コンサート」が開催。満点の星空には夏の星座と天の川が煌々と輝いておりました。かつての日本の原風景を思わせる美しい景色がこの土地には残っており、現在も地元の方々による懸命な努力によって昔ながらの景観が維持されています。
鈴木征一さんこけし工房風景1
鈴木征一さんのこけし工房風景です。数少ない肘折系こけしの伝統的意匠を受け継いだ鈴木征一さんは、奥山運七、奥山喜代治、奥山庫治の流れをくむ運七型こけし、古肘折こけしを復元した柿崎藤五郎(井上藤五郎)型こけし、肘折系木地玩具などをご自身の工房と店舗にて製作販売されてます。そして、現代の肘折系こけし工人 鈴木征一さんに古肘折の木地玩具を復元いただきました...
ブラジル佐藤三治型だるま展開図1
ジェットリンクの民芸の別注品バナー
佐藤三治(明治30年9月生/佐藤文治次男、佐藤丑蔵弟)は、明治43年に兄の丑蔵と共に肘折に行き佐藤文六に木地を習う。大正7年から昭和5年まで最上木工所の主任を務め上げた後、昭和7年に新境地を目指して遥か南米ブラジルの地に移民。昭和45年に開催された大阪万博を機に一時帰国した後は、再び祖国の地を踏むことはありませんでした。没年不明。
ブラジル佐藤三治型だるま展開図2
轆轤(ろくろ)の回転を利用して、こけしや木地玩具の木肌に幾重にも重ねて描かれるロクロ模様。宮城県の弥治郎地方では蒔絵(まきえ)とも呼ばれており、かつては、福島県土湯温泉の阿部治助、宮城県遠刈田温泉の佐藤文助などが描くロクロ模様が秀逸と評されました。見る者を魅了する美しいロクロ線は、熟練の腕はもちろんですが、生まれ持った色彩感覚やバランス感覚が生かされます。今作の三治型だるま木地車の車輪にも、現代の名工 鈴木征一さんによる配色のロクロ模様が色彩鮮やかに描かれます。※ロクロ模様の配色およびデザインは個体により全て異なります。
西田峯吉の言葉バナー2

鈴木征一さんこけし工房風景2
民芸品の製作風景バナー
無より有いずる。こけしがまだ子供の玩具であった昔の話。里で生活する農民は、山に住む木地師を忌み畏れて自分たちの日常空間から分け隔てた一方で、神の器を作り出す木地師たちに対して信仰のそれに近い畏敬の念を抱きました。湯治土産だったこけしは子供の玩具であると同時に、里のもの(農民)と山のもの(木地師)を繋ぐ媒介としての役割も担っていました。
深澤要の言葉バナー1

ブラジル佐藤三治型だるまup
こけしのお手入れ方法
木地玩具の材料となったイタヤカエデ材は、現在でも呼吸をして生きています。こけしや木地玩具は時間の経過と共に、木肌が飴色(アメ色)に変化、ロウ掛けしてある表面は独特のツヤが増し、天然素材である木地製品特有の経年変化をお楽しみいただけます。定期的に乾いた布(綿手袋など)で優しく拭いてあげますと、より一層のツヤと愛着が増してきますので、どうぞ可愛がってあげてください。※注1)濡れた手で触ったり、日光&蛍光灯などの紫外線、湿気の多い場所&極度に乾燥した場所はお避けください。※注2)表面のロウが白化した場合は、ヘアドライヤー等で優しく暖めてあげると元の状態に戻ります。※注3)木肌の美しさを生かすためにロウ掛けされてない木地製品に関しては、素手で触れた場合に色移りやシミなどが発生する場合がありますので、綿手袋でお扱いいただくことを推奨します。
ギャランティーカード
ノベルティ品バナー
木地玩具をお買い上げの皆様に、ジェットリンクの民芸特注品および、鈴木征一工人による初作を証明する保証書こと、「ジェットリンクの民芸謹製ギャランティーカード」をお付けします。天然の高級木材を使用した木札に、久松保夫氏コレクション『木偶坊』(でくのぼう)をモチーフにした特製和紙の「ジェットリンク蔵票」を貼り付けて、一枚一枚を手作りで製作しました。大切な蒐集品の整理にお役立てください。
鈴木征一工人の署名
ブラジル三治型。
遥か南米ブラジルの地より、故郷日本に想いを馳せて。
最後のあいさつ
「MINGEI JETLINK/ジェットリンクの民芸」の郷土玩具は、一点一点が熟練した職人の手仕事によって丁寧に製作されています。これらの郷土玩具は効率の高い流れ作業で量産されることなく、完成まで全ての工程を一人の職人による手仕事で製作されるため、実際の商品は見本写真とは異なります。また個体によっては「塗料のはみ出し」や「塗料のムラ」などが生じる場合もありますが、これは全ての商品がハンドメイドで仕上げられた同じ物が二つと無い一点物の証です。上記の理由から、お客さま都合による返品・交換は対応致しかねますのでご了承をお願い致します。以上、手作り品の特性をご理解およびご同意いただいた上でのご注文をお願い致します。東北の職人が心を込めて製作した郷土玩具をご自分だけの贅沢な逸品としてお楽しみいただけましたら幸いです。
スペース
以下、付録バナー
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肘折温泉の朝市風景1
肘折温泉の朝市風景2
肘折温泉の朝市風景3湯治客
肘折温泉街の朝市では、朝採りの野菜や果物、キノコなど季節の山菜、しそ巻き、南蛮味噌、笹巻き、くじら餅などが販売されており、カランコロンと下駄の音を響かす湯治客の姿も。昔ながらの東北の情景と心温まる人々の営みがこの土地には残ってました。
肘折温泉の朝市風景4横山仁右衛門商店
最上木工所(尾形政治商店)跡地
今作の佐藤三治だるまの発見現場こと、かつての最上木工所(尾形政治商店)だった跡地では、現在、精肉店と土産物店が営まれています。明治33年(工場は大正4年)から工場閉鎖の昭和4年まで、多くの木地職人(奥山運七、佐藤周助、佐藤文六、佐藤丑蔵、佐藤三治、鈴木幸之助、奥山喜代治など)がこの場所で働き、湯治客に向けた温泉土産の木地製品のほか、漆器の塗下などを生産。昭和46年に商店が解体された際には、床下から古肘折のこけしと木地玩具が何点か発掘されました。(『木の花』 6号7号 「古肘折追求」参照) ...そして現在、尾形氏の家系は肘折の土地を離れて関東に移住。工場跡地である佐々木商店にて、肘折名物くじら餅と温泉饅頭をお土産に購入して、往年の最上木工所があった場所を後にしました。
旧肘折郵便局
旧肘折郵便局。昭和12年に当時の近代建築の粋を集めて建設されたこの建物は、平成12年まで現役だったそうです。現在は朝市の時に開いて無料でコーヒーが配られます。後で気付きましたが、窓の格子がさりげなく「〒型」の意匠になってます。
丸屋旅館
またいつの日にか、アイルビーバックしたいところですが、
肘折温泉の足湯
遥かなれども夢にまでみた肘折の地は、なかなか遠かったです(完)
肘折温泉の旅(1)四ヶ村棚田〜佐藤三治のブラジルこけし望郷編
肘折温泉の旅(2)肘折温泉街〜下駄の音響く朝市編
肘折温泉の旅(3)鈴木征一さん工房〜チョンマゲこけし製作編
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鈴木征一工人
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工人 / 鈴木征一(すずきせいいち)/ 昭和 年 月 日生
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