伝統こけし、赤べこ郷土玩具を販売・通販します。ジェットリンクの民芸。

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高橋正吾作佐藤乗太郎型こけしタイトル
高橋正吾作佐藤乗太郎型こけし6寸 スペース 作者: 宮城県鳴子温泉/高橋正吾
名称: 佐藤乗太郎型こけし
寸法: 約6寸(約180mm)
素材: ミズキ材/ロウ挽き仕上げ
特典: コゲスンボコ社特製こけしBOX(非売品)
数量: 10本/オリジナル蔵票(ナンバリング入)付属
日本製 / Made in Japan
頒価: 参考商品
頒期: 2015年10月30日(金)20:00より頒布予定

※お願い)こけしは一点一点が職人の手仕事によって製作されるため、表情や彩色が見本画像とは異なります。上記の理由による返品・交換は対応致しかねますのでご了承願います。
最初の挨拶バナー
2015年の爽秋にお届けする「MINGEI JETLINK/ジェットリンクの民芸」新作は、宮城県の鳴子温泉地方で古くから伝統として受け継がれてきた鳴子系こけしを紹介します。 今回は、柳宗理デザインの鳩笛など木地玩具でも有名な鳴子温泉街の老舗こけし屋「高亀」(たかがめ)出身こけし工人の高橋正吾さんに、 正末昭初の時代に同高亀の職人を務め上げ、木地師の名工とも呼ばれた佐藤乗太郎(1903〜1973)が製作した貴重なこけしの復元作(写し)を10本限定で製作いただきました。懐かしさの中にも新しさを感じさせるジェットリンクの郷土玩具をお楽しみください。
高橋正吾作佐藤乗太郎型こけし
ジェットリンクの民芸の別注品バナー
今年で85歳を迎えられ鳴子系こけし工人として熟練の粋に達した高橋正吾さん。実家新潟で暮らす父の友人夫妻が「高亀」の親戚筋ということもあり、宮城県の鳴子温泉郷で毎年9月に開催される「全国こけし祭り」では同夫妻と高橋正吾さん宅を訪問させていただくことが毎年の楽しみとなってます。今年の訪問時に、高亀古式でちょっと珍しいカエデ模様の佐藤乗太郎こけし6寸を持参して、同高亀出身の高橋正吾さんに写しの製作をお願いしました。かつて高橋正吾さんが鳴子小学校に通われていた時代に、向町の佐藤乗太郎氏と実際に何度かお会いされたことや、その頃は既にこけしを製作されてなかったことなど、(※昭和六、七年ころには時々高亀の店へ行って手伝っていた。『こけし辞典』より)。当時の貴重なお話を聞かせていただきました。目前に置かれた在りし日の乗太郎こけしと、現代を生きるこけし作者の高橋正吾さんの物語がクロスオーバーして、鳴子温泉木地業における長い歴史の一端を垣間見たような、または追体験したような、そんな不思議な気分にさせられました...そして、製作を依頼してから早2週間後に、見事な乗太郎型こけしが10本届きました。
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高橋正吾作佐藤乗太郎型こけし(前) 高橋正吾作佐藤乗太郎型こけし(左) 高橋正吾作佐藤乗太郎型こけし(後) 高橋正吾作佐藤乗太郎型こけし(右)
[表情]やや下膨れの頬、左右に離れた目、とぼけたような情味のある表情が特徴。[胴模様]胴部分には高亀古式の楓(カエデ)模様が描かれ、ロクロ線は入らず。[木地形態]肩が高く、胴下部に鉋溝(カンナ溝)が一本入る鳴子古型の様式。特徴的な表情の描彩以外は、高亀の様式に忠実に作られている。[木地作者]武蔵木地または乗太郎本人木地かの判別は難しい。本作の原こけしは正吾さんの鑑定によれば、もしかすると武蔵木地かも?とのこと。以下、『こけし辞典』佐藤乗太郎の記述に続く...
佐藤乗太郎の原こけし(前) 佐藤乗太郎の原こけし(左) 佐藤乗太郎の原こけし(後) 佐藤乗太郎の原こけし(右)
今作の原となった佐藤乗太郎のこけし(6寸、昭和年頃作) 村野斗史雄氏蔵品
佐藤乗太郎(1903〜1973) [人物]明治36年10月6日、山形県最上郡最上町向町に生まる。農業佐藤好治郎・コンの四男、大正5年3月東小国小学校卒業と同時に鳴子の高橋武蔵の弟子となり、昭和2年まで高亀で働いた。弟弟子に佐藤養作がいた。年期あけて後も職人として高亀にいたが、同2年郷里向町に帰り10年間木地を挽き瀬見や赤倉へ出していた。このころに作ったこけしが古くから知られている。昭和5年に武井武雄の『日本郷土玩具』で紹介された。同6、7年ころには時々高亀の店へ行って手伝っていた。昭和11年木事業を廃業亡兄三治郎の米穀屋をついだ。同19年精密木工会社に入社したが、同41年退社した。目を病み、こけしの描彩不能とか聞く。
[作品]瀬見に降ろしていたため、ごく初期のものは、瀬見産作者不明として紹介されていた。『愛蔵こけし図譜』、『古計志加々美』、『こけし鑑賞』等かなり各種のものが紹介されている。重ね菊、正面菊、菱菊など高亀風であるが、正面菊は花弁ぼってりと多く重なり独特の描法であった。眉間が広く両眼の間の広いのが特徴。『こけし鑑賞』の一筆目は昭和初年作で情味の深い佳作である。『こけし・人・風土』の名和乗太郎も一筆目で傑作。『愛蔵こけし図譜』の大寸物は頭大きく瞳入りで特殊の情味がある。概してこの人の描彩は現在の高亀工人郡に比べると、はるかに個性的で、ロマンチック、情味が深い。これは時代の差か、向町で独立した気持ちのゆとりかいずれにしても研究に値する問題である。肩は初期のは低く後期のは高い。描彩達筆で鳴子系のうちでは名工のうちに入れられるだろう。[伝統]鳴子系直蔵系列。 参考資料:『こけし辞典』
深澤要の言葉バナー1

「コゲスンボコ社」特製こけし専用BOX
ノベルティ品バナー
期間限定のご購入特典として、「コゲスンボコ社特製こけしBOX」(非売品)に入れてお届けします。こけしや木地玩具など大切な郷土玩具の収納箱としてご利用くだい。
高橋正吾作佐藤乗太郎型こけし署名
久松保夫氏コレクション『木偶坊』(でくのぼう)をモチーフに、特製和紙で製作した「ジェットリンクの民芸・蔵票」が完成しました。手書きのナンバリングを入れて皆様のもとへお届けします。
こけしのお手入れ方法
こけしの材料となったミズキ材は、現在でも呼吸をして生きています。こけしや木地玩具は時間の経過と共に、木肌が濃い飴色(アメ色)に変化、ロウ掛けしてある表面は独特のツヤが増し、天然素材である木地製品特有の経年変化をお楽しみいただけます。定期的に「乾いた布」(綿手袋など)で優しく拭いてあげますと、より一層のツヤと愛着が増してきますので、どうぞ可愛がってあげてください。(※濡れた手で触ったり、日光&蛍光灯などの紫外線、湿気の多い場所&極度に乾燥した場所はお避けください)(※表面のロウが白化した場合は、ヘアドライヤー等で優しく暖めてあげると元の状態に戻ります)
最後のあいさつ
※「MINGEI JETLINK/ジェットリンクの民芸」の商品は、一点一点が熟練した職人の手仕事によって丁寧に製作されています。これらの商品は機械や流れ作業で量産されることなく、完成まで全ての工程を一人の職人によって製作される理由から、実際の商品は見本写真とは異なります。また個体によっては 「塗料のはみ出し」 や 「塗料のムラ」 などが生じる場合もありますが、これは全ての商品がハンドメイドで仕上げられた同じ物が二つと無い一点物の証です。お客さま都合による返品・交換は対応致しかねますのでご了承をお願い致します。以上の手作り品の特性をご理解及び同意いただいた上でのご注文をお願い致します。ご自分だけの贅沢な逸品としてお楽しみいただけましたら幸いです。
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以下、付録バナー
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木地挽きの風景
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昔日の木地挽き風景。(左)松田初見?(右)大沼健三郎
二人挽きで行う綱引き式轆轤(ロクロ)。
その後、一人挽きの足踏み式ロクロ、電動式モーターロクロに代わり、
製品の生産効率や仕上がりも変化していきます。
佐藤乗太郎型こけし参考資料3
『こけしと作者』(昭和14年刊) 左より3番目 佐藤乗太郎こけし 尺 橘文策氏旧蔵
佐藤乗太郎型こけし参考資料4
『こけし・人・風土』(昭和29年刊) 左より4番目 佐藤乗太郎こけし 9寸 鹿間時夫氏旧蔵
佐藤乗太郎型こけし参考資料1 佐藤乗太郎型こけし参考資料2
(右)『こけしの美』(昭和36年刊) 佐藤乗太郎こけし 7寸7分 米浪庄弌氏旧蔵
(左)『こけし鑑賞』(昭和42年刊) 佐藤乗太郎こけし 6寸、9寸、7寸 鹿間時夫氏旧蔵
以上、手持ちの資料に掲載されていた佐藤乗太郎のこけしです。
大寸になるほど左右の目の距離が離れ、所謂”乗太郎の表情”と呼ばれるものになります。
7寸以下の小寸は、高亀古式または古鳴子を髣髴させる様式となります。
西田峯吉の言葉バナー1
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鳴子温泉「第60回全国こけしまつり」(1)こけし祭会場〜鳴子郷〜高橋正吾さん訪問編1
鳴子温泉「第60回全国こけしまつり」(1)こけし祭会場〜鳴子郷〜高橋正吾さん訪問編2
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昨年の鳴子温泉「第60回全国こけし祭り」高橋正吾さんのお宅にて。
鳴子温泉「第60回全国こけしまつり」(1)こけし祭会場〜鳴子郷〜高橋正吾さん訪問編
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こけし工人紹介バナー
工人 / 高橋正吾(たかはししょうご)/ 昭和4年12月20日生
伝統 / 鳴子系直蔵系列
師匠 / 高橋武蔵
経歴 / 木地業高橋武蔵の五男。昭和22年4月1日に木地業を始め、昭和25年4月よりこけし製作を開始。
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「木おぼこ・今晃」-今晃こけし図譜-
「木おぼこ・今晃」-今晃こけし図譜-
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